バックグラウンドが違う仲間とごきげんに働くための備忘録

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これはenechainアドベントカレンダーの9日目の記事です。

よくある「ビジネスとプロダクトの壁」

こんにちは、enechainでPdMをしているミッキー(@mk_mitarashi)です。

enechainはエネルギー、なかでも電力業界を事業ドメインにしています。専門知識や経験が求められる業界だからこそ、ビジネスサイドでは商社や電力会社出身のメンバーが多く活躍しています。

プロダクト開発組織が当たり前にビジネス組織の隣にある企業を経験した身からすると、協働する中で新鮮な学びが絶えない日々です。

さて、ビジネスとプロダクトの壁、というテーマはプロダクト開発あるあるではないでしょうか。テッキーな経歴の社員が多いSaaS業界でも、壁を感じている組織をみてきました。

一方で、多様な経歴のメンバーが集まるenechainで、いまはありがたいことにごきげんに働けています。

その理由はおそらく、頼れる仲間が揃っていることはもちろん、これまで個人的に数々の地雷を踏み抜いてきたからこそ、障壁を感じるケースを回避できているのではと推測します。

同じ轍を踏んでしまう人を減らせたらという思いで、バックグラウンドが異なる仲間とごきげんに働くための、失敗談からの学びを紹介します。

「当たり前」が同じだと思わない

仕事の流派や思考のくせは人によって違います。なのに、「普通に考えたらこうするよね。なんでこうしないの?」と自分の考えを押し付けてしまって、ステークホルダーと揉めたことが多々ありました。

うまくいかない原因は、自分の常識をもとに解釈して、相手のことをわかった気になっていたことでした。何もわからない前提で、相手がどんな欲求をもっているのか、どんな信念をもっているのか、どんなコミュニケーションが心地よいのか、逆に居心地が悪いのか、どうすればお互いの最大公約をとれるのかを考えるようにすると、仕事の歯車がうまく回りはじめました。

働く仲間になにかインプットをしたときに、アウトプットが予想と違って「なんでできないんだ!」と思うこともありました。こうして落胆するときは、だいたい相手に期待しすぎています。淡々と、どんな溝があって、どうやったら埋められるか、を考えると感情を振り回さずに済むので楽ちんです。

「わかってくれるだろう」と思わない

自分のことは自分が一番大事にしているので、自己評価や表現は簡単に相手の期待値とずれてしまいます。特に、コミュニケーションはさぼってしまいがち。「1を伝えて10まで理解してくれただろう」「忙しいから端的に察してほしいな」と振る舞って、炎上したことが多々あります。

その中で学んだ、「メタ認知がずれている前兆」を紹介します。

  • 「思ってたんと違う」が発生する
  • これって前にも言ったよね?と思ってしまう
  • 発言を理解してもらうのに複数回やりとりが発生する

こうなると、だいたい「えっ!私の話…わかりづらすぎ?」と気づきます。

こうならないためには、いくつかポイントがある気がします。

  • 意図・背景を省略しない
  • こそあど言葉(指示語)を使わない
  • 主語・目的語を省略しない
  • 共通理解がない単語で話さない
  • 思ってる2倍丁寧に伝える

面倒に思えますが、価値観がすりあうまではコミュニケーションの最低基準をここにおくと、かえって楽になることが多いです。

徹底的なgiveを怠らない

新卒入社したサイバーエージェントは人に興味がある仲間が多く、初対面でも「人への好意」が溢れる人ばかりでした。その前提でいざ社外の人と接したときに「こちらはこんなにgiveしているのに、なんで動いてもらえないんだ?」と壁にぶつかりました。

逆に、他人を巻き込むのがうまい同僚を見ていて気づいたのが、「与える人には人がついてくる」こと。いつでも相手を主語に考えて、何をしてもらったら嬉しいのかを絶えず考え実践していることで、関わった人がどんどん仲間になり協力してくれるのを見てきました。

同時に、人は思った以上に他人に興味がないし、損得で動くんだな、とも気づきました。当たり前だけど、何も努力しなければ好きになってもらえない、居心地よく働けない。「自分はこんなにしてあげているのになんで!」などと思ったらgiveが足りない証拠かもしれません。

「人に優しくいられる余裕」を失わない

ごきげんで働くには、自分をいたわることも大事そうです。

ここまで書いたことは、ぶっちゃけ、たまに「面倒だな…」「もっと楽できないのかな…」と思うこともあります。でも、楽をしようとすると、目的は達成されない。悲しいことに世の中はそんなに甘くありません…。

ストレッチした働きかたを健康的に続けるには、ストレッチしようと思える余裕、気力と体力が必要な気がします。意識して自分をいたわる、ご自愛することが大事です。

RPGでいうプレイヤーのHPとMPにたとえると 体力=HPと気力=MPがご自愛のものさしです。自分にとってのキズぐすりが何かを備えておくと、安定して人に優しくなれます。

さいごに、これまでの試行錯誤で見つけたHP、MPの回復に効くものを紹介します。(あくまで個人の感想です。)

HP回復におすすめのアイテム

  • BCAA:アミノ酸。疲れている時寝る前に飲むと、翌朝の疲れが軽減します。
  • ビタミンC・鉄:風邪をひきにくくなる気がします。HPが減るとMPもつられて減ります。体調管理、大事。
  • RELORA(サプリ): ストレス過食を軽減してくれるらしいサプリ。ストレスも減る感覚があります。
  • スマートリング:ついつい無理しがちな人にこそおすすめしたい。機械が体調や睡眠の質を数値化してくれるので「今日はゆったりやろう」「今日は早めに寝よう」とご自愛レベルを調整できます。

MP回復におすすめの方法

  • ご自愛リストをつくる:これやるとリフレッシュするな〜、元気になるな〜、というものをリストアップしておきます。人に優しくなれない…という緊急事態に、深刻さに応じてご自愛プランを発動させます。試しながら運用するのもおすすめです。私のご自愛プランはこんな感じです。

ご自愛プラン

面白いことに、ご自愛しながらちょっと高い水準を課して働いてみることを繰り返していると、気づいたら当たり前の水準が上がっていて、つらくなくなっています。当たり前の基準を上げることも一周回ってご自愛の1つかもしれません。

頼れる仲間とごきげんに働き続けたい

enechainはPrincipleにRainbow Matters(多様性の力を信じよう)があります。大きな挑戦をしようとしているからこそ、さまざまなドメインで活躍された、さまざまな経歴・考え方の人が集っています。そんな仲間と心を通わせ壁を乗り越えていくことはものすごく楽しいです。

enechainでは一緒に闘う仲間を大募集中です。

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ごきげんに働くための試行錯誤は常に続けているので、tipsの交換もしたいです。ゆるくお話しさせてください。

Misaki Kato (@mk_mitarashi) on X