英語が当たり前の開発組織へ!英語力強化のリアル

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はじめに

こんにちは!Broking eNgineチームでソフトウェアエンジニアをしている関本です! 私たちのチームでは、電力取引の仲介を担当する社内のブローカー向けのサービスを開発しています。

本記事では、私たちenechainの開発組織が力を入れている英語力向上の取り組みについてご紹介します。 私自身も所属チームでデイリーミーティングの英語化に取り組んでおり、その実例も踏まえてお伝えしたいと思います。

なぜ今、開発組織で英語力向上に取り組むのか?

enechainの開発組織では、今、英語力向上に力を入れています。その背景には、グローバル展開の加速に伴う海外パートナーとの連携増加、そして優秀なテック人材の獲得競争激化という、大きく2つの理由があります。

特に、日本人でも英語環境を求めるエンジニアが増えており、英語利用の必要性は海外人材の採用に限った話ではなくなってきています。このような背景から、開発組織の英語力向上のためのプロジェクトである「Hello World!」が誕生しました。

このプロジェクトの詳細な背景や目的については、先日公開された以下のNote記事でも詳しく紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

note.com

英語を日々の業務で使う具体的な取り組み

上述の課題意識から、開発組織では英語力向上への関心が高まっており、各所で様々な取り組みが行われています。 その中でも、いくつかのチームで自発的に始まったデイリーミーティングの英語化について、具体的な実践例をご紹介します。

「完璧さよりも、まずは話してみる」チームのデイリーミーティングの英語化

まずはじめに、私が所属するBroking eNgineチームでの事例です。

Broking eNgineチームが開発しているサービスのユーザーであるブローカーチームには、ネイティブの英語話者が数名在籍しています。私達が大事にしているCustomer Obsessionの観点からも、エンジニアチームが彼らと直接コミュニケーションを取り、ユーザーの声を深く理解できることがより良いサービスの提供に繋がると考え、チームとして英語力向上に取り組むことを決めました。

しかし、英語力を向上させたいと思っていても、突然「明日から英語で話しましょう」と言われると、戸惑いや心理的なハードルを感じるのは当然のことです。そこで私のチームではそのハードルをできる限り下げることにこだわり、まずはチームメンバーにとって「始めやすい」「続けやすい」と感じてもらえることを最も重視し、以下のルールでスタートしました。

デイリーミーティング運用ルール

こういったルールの下、ファシリテーション含めすべて英語で運用を開始しました。

すでに3ヶ月が経過していますが、この取り組みを始めてから1ヶ月後に行ったアンケートでは、参加メンバー全員から「最初は不安だったけれど、ちょうどいい始め方だった」「このくらいなら続けられそう」といったポジティブな反応が得られたことは嬉しい驚きでした。

また、各自が使う単語やフレーズにも少しずつ変化が見られるようになってきています。耳や心が徐々に英語に慣れていく中で、このようなカジュアルで無理のないペースでの継続が、着実な成長に繋がっていると感じています。

デイリーミーティング英語化の他チーム事例

私のチームに限らず、開発組織内で同様の取り組みが広がり始めており、英語力向上への自発的な関心が高まっています。

例えば、あるチームでは、およそ2ヶ月前からデイリーミーティングの英語化をスタートしました。ファシリテーションも含め、事前に準備した内容を読み上げる形式は私のチームと同じですが、余った時間で英語での雑談を取り入れるなど、よりカジュアルに英語に触れる機会を作っています。このチームからは、取り組み開始後、英語学習へのモチベーションが向上し、英語で話すことに対するハードルが下がったという声が挙がっています。

別のチームでも、約1ヶ月前から同様にデイリーミーティングの英語化をスタートしました。こちらも私たちと似たアプローチでスタートし、必要に応じて日本語も使いながら実施しています。「デイリーミーティングくらいであれば英語でもやっていけそう」という手応えを感じ始めています。

また、デイリーミーティングでよく使うフレーズ集なども整理されるなど、より円滑な運用に向けた工夫も行われています。

よく使うフレーズ集

このように、各チームがそれぞれの状況に合わせて工夫を凝らしながら、日々の業務の中で英語を当たり前に使うことに前向きに取り組んでいます。

取り組みの成果と見えてきた変化と課題

英語力向上の取り組みを続けていく中で、開発組織には確かな変化と成果が現れ始めています。また同時に、次なる成長のための課題も見えてきました。

英語力向上に対する意識の変化

英語力向上の取り組みによって、組織全体で「英語は難しいけれど、それでもやってみよう」という前向きなマインドセットが広がり始めていることは大きな変化です。

以前は英語学習に対して壁を感じるメンバーも少なくありませんでしたが、今ではこの記事で紹介したデイリーミーティングを始めとして、ここも英語でやってみようという試みが複数のチームで自発的に広がるなど、変化の兆しがはっきりと見えてきています。

例えば、社内の英語話者とランチに行って話してみたり、数名で集まって英語でプロダクトの説明するといった、各自が積極的に英語を使う場を広げる取り組みも生まれています。こういった日々の実践を通じて、メンバー一人ひとりの英語に対する心理的なハードルが下がり、積極的に英語に触れようとする意欲が高まってきていると実感しています。

さらなる挑戦の舞台へ

一方で、私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。日々の業務に英語を取り入れることはできていますが、次の段階に進むための新たな課題も見えてきました。

デイリーミーティングのような定型的な場ではスピーキング能力は伸びてきていますが、リスニング能力を伸ばす機会はまだ不十分で、実践レベルには到達できていません。冒頭で触れた海外パートナーとの連携や、英語話者を受け入れる上では、まだ高い壁があると言わざるを得ないのが現状だと感じています。この課題に対し、「Hello World!」プロジェクトの一環としてネイティブを含む社内の英語話者との定期的な1on1の実施や英語飲み会なども行っていますが、今後はさらに網羅的なスキルアップにつながる継続的なサポートを提供していきたいと考えています。

また、意識的な変化は見え始めたとはいえ、その広がりはまだ不十分だと感じています。メンバーやチーム単位で自発的な取り組みは増えていますが、英語学習に対する考え方や悩みはメンバーによって様々です。そのため、一人ひとりのスタンスをヒアリングし、マネージャーと共有することで、メンバーに合わせた最適なコミュニケーションを構築していくことが必要です。

さらに、現状の取り組みが開発組織内に留まってしまっていることも課題です。ブローカーをはじめ、ビジネスサイドには英語能力の高いメンバーが多いものの、組織の垣根を超えたコラボレーションにはまだ至っていません。開発組織の取り組みを全社に理解してもらい、一緒に英語力強化に取り組んでいけるような協力体制を構築していくことが、今後の重要なテーマだと考えています。

おわりに

enechainの開発組織は、英語力を向上させたいという向上心を持ち、ビジネスや技術の可能性を広げたいと考えるエンジニアが活躍できる場所です。

私たちは、英語力向上を通じて、これまで接点を持てなかった多様なバックグラウンドを持つ才能と出会い、共に働くことで、より強い組織を築きたいと考えています。これは、enechain全体の挑戦を力強く後押しすると同時に、エンジニアとしてのキャリアアップにも直結するものと信じています。

もしあなたが、エンジニアとして英語力を活かし、あるいはこれから身につけて、新たなキャリアの可能性を切り拓きたいと考えているなら、ぜひ一度私たちの開発組織を覗いてみませんか?

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